代表

中原浩行

発足時期

明治初期と伝えられているが詳細は不明

保持演目

塩清、柴舞、二人柴舞、神迎、帯舞(大元神楽無形文化財 希少演目)、二人帯舞、剣舞、鍾馗、恵比寿、塵倫、岩戸、大蛇、荒平

乙原舞子連中について

美郷町の中でも古くから残る神楽団で、儀式舞ができる町内数少ない存在です。
中でも剣舞(けんまい)を得意とし、六調子の厳かな舞いを吾郷(あごう)地域の乙原地区を中心に活動しています。

奥出雲の流れをくむ大元神楽で「三瓶川流乙原舞子連中」と称しています。
第二次世界大戦によって中断、昭和24年より活動を再開するが、昭和30年代終わりに活動を休止。
伝統文化を継承しようと、昭和57年より少人数で活動を再開して現在に至ります。

団員は減少傾向ですが、地道に稽古を続けています。
乙原舞子連中が古く扱っていた演目を手を加えつつ再現するなど、精力的に取り組まれています。

産業祭1

 

産業祭2

産業祭3

2019年の美郷町産業祭前夜祭では神楽共演大会が行われました。

乙原舞子連中の演目は「帯舞(おびまい)」です。

 

八幡の神が筑紫に誕生したとき、白幡四流(しろはたよんりゅう)、赤幡四流(あかはたよんりゅう)が降りてきたという伝説に基づいています。
帯を持って舞う儀式舞で、衣・食・住の神のうち、衣の神に感謝し、御心を慰め解きほぐし、やわらげる意味で舞われる舞と考えられています。
国の無形文化財に指定されている「大元神楽(おおもとかぐら)」の中でも現在では上演も少ない演目のひとつで、希少演目に指定されています。

 

「〜舞子連中」と「〜神楽団」

「〜舞子連中」と「〜神楽団」何が違うのでしょうか。
明確な使い分けがあるわけではないようですが、舞子連中と名のつくところのほうが古い傾向にあるとか。

美郷町内では、乙原舞子連中以外すべて「神楽団」を名乗っています(保存会である「都賀西神楽保存会」を除く)。
近隣県、最近まで舞子連中を名乗っていたところも、神楽団に改名しているそうです。
名称一つをとっても、伝統的な儀式舞にこだわる乙原舞子連中ならではのこだわりといえるのかもしれません。